Before
当事例は、原理確認用樹脂切削レンズの試作案件に関するもので、←図の通り、レンズ面Sur2全域へのAR(反射防止)コートのご要望がありました。AR(反射防止)コートを真空蒸着機にて行う場合、専用の蒸着用トレイに保持する必要がありますが、一部トレイの陰になりARコートを有効範囲全域に蒸着できる形状ではありませんでした。
After
量産性を考慮し、取り扱いが難しい複雑な形状は避け、極力シンプルな形状を検討しました。当事例では 光学特性上レンズの有効径を小さくすることが難しいため、加工誤差等を考慮した最小の寸法(片側0.2)にて製品端部に平面部を追加することを提案しました。また蒸着物質の入射角度を最適化することで、レンズ面全域へのARコートを実現することができました。