2023.10.17

ドットプロジェクター光学系の原理

1.ドットプロジェクターとは

ドットプロジェクターとは、VCSELアレイ光源からの光を複数の光のドットとして空間に放射する光学系です。均一照明よりも照度が高い照明ドットを形成することにより、TOFカメラで検出できる距離を伸ばすことが可能となります。従来技術は、図1のように、VCSELアレイ光源からの光をコリメートレンズで平行光とし、その光をDOE(回折光学素子)に照射することにより、光源数×回折次数の複数の照明ドットを形成する方式です。

ドッドプロジェクター光学系の全体像

2.当社のドットプロジェクター光学系の原理

一般的なドットプロジェクター光学系の原理は前述の通りですが、当社の原理は、光の屈折を使って照明ドットを実現する方法となります。図2のレンズアレイの微小レンズ光軸間隔と、図3のVCSELアレイ光源サイズを同じにし、VCSELアレイ光源は、レンズアレイの微小レンズ焦点位置に配置しています。これにより、各VCSEL点光源から発した光は、それぞれの微小レンズにより平行光とされて照射されます。

微小レンズの配置とVCSELアレイ光源について

 図4に全体像を示しています。3つの点光源の内、上側(青色)の点光源から上側の微小レンズを通る主光線は、下側(緑色)の点光源から発して中央の微小レンズを通る主光線と平行な光線となり、隣り合うレンズアレイを通過した光による照明ドットの並びは、隣り合う位置に整列します。

全体像

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